光る君へ日記 第35回 「中宮の涙」
Description
不思議なことが起きました。吉高まひろ(まひろ・吉高由里子さん)がだんだんと「紫式部」その人にしか見えなくなってきたのですよ。自分の体験をそのまま紙に写し取り、あとは霧のようにうやむやにしてしまう。その凄みがもう「まひろ」を脱してしまったかのように私には感じられるのです。
源氏物語が着々と進むのに合わせてつくづくと、 「『枕草子』は定子を慰め、『源氏物語』は彰子の心を育てた」というおたまの言葉を改めて感じざるを得ませんでした。息づく心の内をそのままどストレートに塩野一条(一条天皇・塩野瑛久さん)にぶつけた見上彰子様(藤原彰子・見上愛さん)を心から応援したい気持ちになってしまったのですから。
毎回思うのですが、本当に1回1回の放送に見どころ、語りどころ、突っ込みどころが多すぎて、動体視力と脳内CPUが追いつきません。今回の放送をつぼねの女房・殿御方はどのようにご覧になりましたでしょうか?あなたの心に残ったのはどのシーン?誰のセリフ?どの表情?
さあ、今宵もつぼねに集い、友がたりをいたしましょう。
<今回配信の注意>
※おぎたまは史実は史実として、ドラマはドラマとして大いに楽しみたいと考えています。
※この配信は終始ネタばれ注意回です。「光る君へ」の放送を純粋に楽しみたい方は、番組をご覧になった後に視聴なさるのをお勧めします。
<おぎ注>
「金峯山経塚出土紺紙金字経」:寛弘4年に道長が金峯山詣の際、経筒に入れて埋納した自筆の紺紙金字法華経巻第一の残闕。紺地に金色の文字で書かれている豪華版。御堂関白記の文字よりもたいそう丁寧に書かれている。ちょうど『光る君へ』が放送されている2024年3月に国宝に指定された。
夕顔:若い頃の光源氏が下町で出会ったはかなげな夕顔の君に出会うが、後に物の怪に取り憑かれて亡くなるという段。
若紫:光源氏が幼き頃の紫の上である若紫に出会う。藤壺と密通する。若紫を誘拐のように引き取る。という源氏物語の根幹を成すストーリーが描かれる段。
紫の上:光源氏の事実婚の妻。源氏の永遠の想い人・藤壺の姪で、幼い頃に源氏に見初められ、引き取られ、妻としての英才教育を受ける。
※おぎがわかりやすく概要を説明したものにつき、テストで書いてもマルはもらえませんので要注意!
<参考>
つぼねのあのね第6回配信 「再読!『若紫』」
https://spotifyanchor-web.app.link/e/3fjioNzEXMb
・ダイジェスト映像はこちらでご覧になれます
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/pyVjX9MK7y/bp/pMNPzDVe2p/
【ドラマをもっと楽しむコラム】をしへて! 倉本一宏さん ~藤原道長が行った金峯山詣って何!?
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pNXr2yvQMP/
【ドラマをもっと楽しむコラム】をしへて! 佐多芳彦さん ~斎院の中将のもとへ! 塀を乗り越えた藤原惟規https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/p6ExPQLA4o/
【用語集】第33回より「金峯山詣/斎院ほか」
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/p9XEADlkkW/
※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。
※内容は諸説あります。
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